賃貸OK!クローゼットのデッドスペースをおしゃれに活用する収納術〜傷つけずに収納力アップ
限られた空間で快適に暮らすために、収納の工夫は欠かせません。特にワンルームなどの賃貸物件では、備え付けのクローゼットが唯一のまとまった収納スペースとなることも多いのではないでしょうか。しかし、奥行きがありすぎて使いこなせなかったり、上部に空間が空いてしまったりと、そのクローゼット内にも「デッドスペース」が潜んでいることがあります。
この記事では、賃貸物件でも安心して実践できる、クローゼットのデッドスペース活用術をご紹介します。部屋を傷つけることなく、手軽に収納力をアップさせ、見た目もすっきりおしゃれに見せるアイデアが満載です。特別な工具や技術は不要ですので、ぜひ今日から試してみてください。
クローゼットのデッドスペースを見つけるヒント
まずはご自身のクローゼットをじっくりと観察してみましょう。意外な場所に収納のチャンスが隠されているかもしれません。
- 上部の空間: ハンガーパイプの上や、天袋の上が空いていませんか?
- 下部の空間: 衣類を吊るした下の床部分に、まだ余裕はありませんか?
- 奥行き: 奥に入れたものが取り出しにくい、手前ばかり使っていませんか?
- 扉の裏: ドアを開けると平らな面が現れます。ここも活用できます。
- 横の壁: クローゼットの側面に、S字フックなどをかけられる場所はありませんか?
これらのデッドスペースを認識することで、より効果的な収納計画を立てることができます。
【場所別】クローゼットのデッドスペース活用アイデア
クローゼットのタイプや間取りによって活用方法は様々ですが、ここでは一般的なデッドスペースとその活用術をご紹介します。
1. クローゼット上部の空間を最大限に活用する
ハンガーパイプの上部は、見過ごされがちな大きなデッドスペースです。
- 突っ張り棚で棚を作る:
賃貸物件の強い味方、突っ張り棚はクローゼット上部の活用に最適です。壁に穴を開けることなく、簡単に棚を増設できます。
- 活用例: オフシーズンの衣類、寝具(毛布、タオルケット)、使用頻度の低いバッグなどを、ボックスや収納ケースに入れて収納します。
- 推奨アイテム: 強度のある突っ張り棚(耐荷重を確認しましょう)、積み重ねられる収納ボックス(例:ニトリのNインボックス、無印良品のポリプロピレンケース)。
- 実践のポイント:
- 収納ボックスの色や素材を統一すると、見た目がすっきりおしゃれになります。
- 中身が分かりやすいように、ラベリングをすると良いでしょう。
- 高い場所なので、踏み台や脚立を使って安全に作業してください。
2. クローゼット下部の床を有効活用する
衣類を吊るした下の床部分も、収納力を高めるための重要な場所です。
- キャスター付き収納ケースで引き出しを増やす:
床に直置きではなく、キャスター付きの収納ケースやボックスを利用することで、奥の物もスムーズに取り出せ、掃除も楽になります。
- 活用例:
- 引き出しタイプ: 下着、靴下、Tシャツなどの衣類、小物類。
- オープンタイプ: バッグ、帽子、読み終わった雑誌など。
- 推奨アイテム: キャスター付きのプラスチック収納ケース、スタッキング可能な収納ボックス、ワゴンラック。
- 実践のポイント:
- 奥行きや高さを測り、クローゼットにぴったり収まるサイズを選ぶと無駄がありません。
- 衣類の長さや収納する物の量に合わせて、適切な高さのケースを選びましょう。
- 通気性を確保するため、詰め込みすぎないように注意してください。
- 活用例:
3. クローゼットの奥行きを使いこなす
クローゼットの奥行きが深い場合、奥の物が取り出しにくく、手前ばかりを使ってしまいがちです。
- 前後2列ハンガーで収納力を倍増:
市販の前後2列に衣類を吊るせるハンガーラックや、突っ張り棒を2本使って前後で高さを変え、2段のハンガー収納を作る方法です。
- 活用例: 手前には普段着る服、奥には使用頻度の低い服やシーズンオフの服を。
- 推奨アイテム: 前後2列対応のハンガーラック、伸縮可能な突っ張り棒、薄型ハンガー。
- 実践のポイント:
- 奥の服を取り出しやすくするために、手前の服は薄手のものにする、あるいは丈の短い服にするなどの工夫が必要です。
- 突っ張り棒を使用する場合は、衣類の重さに耐えられるか耐荷重を必ず確認してください。
- 収納ケースの組み合わせで奥まで活用:
奥行きの異なる収納ケースを組み合わせることで、奥まで無駄なく使えます。
- 活用例: 奥には年に数回しか使わないもの、手前には頻繁に使うものを。
- 推奨アイテム: 引き出し式の収納ケース、蓋つきのボックス。
- 実践のポイント: 手前のケースをキャスター付きにすると、奥の物を取り出す際に便利です。
4. クローゼットの扉裏を活用する
扉の裏側は、薄型ながらも広い収納面として活用できます。
- ドアハンガーやウォールポケットで小物を収納:
扉に引っ掛けるタイプのドアハンガーや、粘着フックでウォールポケットを取り付ければ、小物の定位置を作れます。
- 活用例: 帽子、ベルト、ネクタイ、アクセサリー、エコバッグ、よく使うスカーフ、学校のプリント類など。
- 推奨アイテム: ドアハンガー、粘着フック(跡が残りにくいタイプ)、布製や透明なウォールポケット、ワイヤーネット。
- 実践のポイント:
- 扉の開閉時に邪魔にならない、薄型で軽量なアイテムを選びましょう。
- 扉の材質によっては、粘着フックの跡が残る可能性もありますので、目立たない場所で試すか、賃貸OKの剥がせるタイプを選んでください。
- 扉の開閉を妨げない範囲で物を収納し、重心が偏らないように注意しましょう。
5. クローゼットの側壁を活用する
クローゼットの壁面が、もし磁石のつく素材(金属製など)であれば、マグネット収納も有効です。そうでない場合でも、工夫次第で利用できます。
- マグネットフックやポケットで小物収納:
- 活用例: アクセサリー、鍵、メモ、軽い雑貨など。
- 推奨アイテム: 強力マグネットフック、マグネットポケット(100円ショップでも購入可能)。
- 実践のポイント: 壁の素材を事前に確認しましょう。
- マスキングテープと両面テープフックで仮のフックを作る:
壁を傷つけたくない場合は、まず壁にマスキングテープを貼り、その上から剥がせる強力な両面テープでフックを貼り付けます。
- 活用例: 翌日着る服を一時的にかけたり、軽いバッグを吊るしたり。
- 推奨アイテム: 幅広のマスキングテープ、貼って剥がせる両面テープフック(コマンドフックなど)。
- 実践のポイント: あまり重いものはかけず、定期的に粘着力を確認しましょう。
おしゃれに見せる収納のコツと費用目安
単に収納するだけでなく、見た目にもこだわりたいのが本音ではないでしょうか。
- 色と素材を統一する:
収納ボックスやハンガーの色、素材を揃えるだけで、クローゼット全体に統一感が生まれ、すっきり洗練された印象になります。
- 費用目安: 100円ショップやIKEA、ニトリ、無印良品などで、比較的安価におしゃれなアイテムが揃います。
- 隠す収納と見せる収納のバランス: 生活感が出やすいものはボックスに入れて隠し、お気に入りのバッグやアクセサリーなどは見せる収納として配置すると、おしゃれ度がアップします。
- ラベリングで見やすく整理: 収納ケースの中身を明確にすることで、探し物の手間が省け、生活動線もスムーズになります。見た目もおしゃれなフォントや素材のラベルを選ぶと良いでしょう。
まとめ
賃貸ワンルームのクローゼットは、工夫次第でまだまだ収納力を高めることが可能です。今回ご紹介したアイデアは、どれも部屋を傷つけることなく、手軽に始められるものばかりです。
突っ張り棒や収納ボックス、フックなどの身近なアイテムを上手に活用することで、クローゼットのデッドスペースが有効な収納スペースへと生まれ変わります。見た目のおしゃれさも意識しながら、ご自身のライフスタイルに合った収納術を取り入れてみてください。
クローゼットがすっきり片付くと、毎日の洋服選びが楽しくなるだけでなく、部屋全体が広く感じられ、より快適な生活を送ることができるでしょう。ぜひ、この記事を参考に、クローゼット収納の見直しを始めてみませんか。